給与や賞与の決め方
社員の給与や賞与をどのように決めるかというのは、多くの経営者の悩みになっているのでは無いかと思います。
特に真面目な経営者であればあるほど悩むのではないでしょうか。
給与や賞与は、その会社で働く社員にとって、自身と家族の生活を成り立たせる最も大切なものであり、また、自身の仕事においての客観的な価値を確認する指標ともなるわけですから、その制度設計と運用においては格段の思慮と徹底した公正さをもって望まなければなりません。
当社では、給与計算を月末締めの翌月10日支給にしていますので、本日が新しい期の給与改定がなされた額面での支給となりました。
そこで、今朝の朝礼で給与や賞与などの賃金の決まり方や、その背景について説明をしましたので、ここにも記しておきます。
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まず、賃金の原則として以下のものがあります。
1.ノーワーク・ノーペイの原則
(ノーワーク)仕事をしなければ、(ノーペイ)支払われない。
ということです。これは言い換えれば働きに応じて支払われるということです。
当然、たとえ会社や職場に出社だけしていたとしても、仕事とは関係ないことをしていたりすれば、支払われません。
極めてあたりまえの原則ですね。
2.同一労働、同一賃金の原則
同じ仕事をするのであれば、その仕事をする人が誰であっても同じ額の賃金しか支払われない。ということです。
17歳の高校生がやっても、高学歴で素晴らしい職歴をもった35歳がやったとしても、同じ結果しか出せないのであれば、同額の賃金しか支払われないということです。
この背景には、人種や性別、年齢などによって差別をしないという考えがあります。
3.アウトプット評価の原則
その人が出したアウトプットを評価するということです。
どんなに勉強し、経験を積み、知識や能力を持っていたとしてもそれを発揮し、成果を出さなければまったく評価されないということです。
1.から3.までを見てくると、そこに共通する根源的な背景があることが分かります。
それは、人事評価とは、その「人」を評価するのではなくて、その人の「仕事」を評価することなのだということです。
つまり、人事評価とは「その人の行った事」の評価だということです。
ところが、人事評価というと「人」を評価することだと考え、ただでさえ難しい人事評価をさらに難しくしてしまっているケースが多いようです。
(神様でも無い限り、人を ”正しく” 評価することは至難の業です)
さて、以上のようなことを踏まえた上で、今度は給与や賞与といったお金がどのようにして生まれるのかを考えてみます。
給与や賞与は会社から社員に支払われます。
では、会社はその元となるお金をどこから手に入れているかというと、これは会社がお客さんに売った商品やサービスの対価としていただいたお金を、原資としているわけです。
実は、給与や賞与の原資となるものは、このお客さんから頂くお金しかありません。
一時的には、売上の不振などにより会社の資本や借入金などをそれに充てなければならないこともあるかもしれませんが、それをいつまでも続けることは不可能です。
このように考えると、会社がお客さんに満足してもらえる商品やサービスを提供し、お金を頂くという一連の活動に、それぞれの社員がいかに貢献したか、という度合いに応じて、評価をするのが正しいことが分かります。
ただ、会社の中は、お客さんと直接接する社員や部署ばかりではありませんから、あくまでも会社というチームでお客さんに評価されるために、そのチーム活動にいかに貢献したかという点でみることが大切です。
以上が、私の人事評価についての考え方とその背景です。
給与や賞与の原資がどのようにして生まれてくるのか、ということを理解し、先に上げた原則に則って考えると人事評価がいくぶんかはやりやすくなるものと思います。
また評価される立場にあっては、どのようにすれば、より評価されるのか、という理解になってもらえると思います。
かなり長い文章になってしまいましたが、冒頭で書いた通り、人事評価とは非常に大きな課題ですので、これでもごくごく一部に過ぎません。
また機会があれば、当社で実際に行なっている面談や評価ツールについても書いてみたいと思います。



