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2011年1月の4件の記事

2011年1月26日 (水)

今の仕事に最善を尽くすということ(日本一の草履取り)

草履(ぞうり)取りとは何でしょうか。
主人の外出や帰宅の際に履物を出し入れする係りのことです。
今で言う下足番(げそくばん)のようなものですが、下足番という言葉も現在ではあまり耳にしませんね。
座敷がある店では、店員さんが靴を仕舞ったり、揃えてくれたりするところがありますが、それを専任でやる、言ってしまえば雑用的な仕事です。

木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が昔、織田信長に仕え始めの頃、この草履取りをしていました。
寒い冬、信長が出かけようとすると、草履が暖かったため、
「猿め!わしの草履を尻の下に敷いておったな!」
と怒ると、
「いえ、上様がお出かけになる時に冷たくないように懐で暖めておりました」
と答え、見ると懐に土が付いていた、という有名な話があります。
そこから、藤吉郎は信長にひきたてられて出世をし、最後には天下人へと上り詰めます。
気が利く。ということなのでしょうが、どうしたら自分の仕事を喜んでもらえるかを考えた結果でもあります。

「草履取りを命じられたら日本一の草履取りになれ。 そうすれば誰も君を草履取りにはしておかぬ。」

とは、阪急電鉄や阪急百貨店、宝塚歌劇団など多くの事業を生み出した実業家である小林一三氏の言葉です。

仕事には雑用や、やりたくは無いけど仕方なしにやらざるを得ないものもあると思います。

しかし、腐らずに、自分が与えられた仕事をどうやったら一番良く出来るかを考え実行する人と、ただ単に無難にこなす人では大きな差が出来てしまうでしょう。

2011年1月19日 (水)

ものの見方を変えるということ

今朝の日経新聞のコラムに面白い話が載っていました。
沖縄の那覇空港は、午前3時に大混雑するそうなのですが、その理由は沖縄が航空貨物の中継拠点としての立地を有しているからで、世界地図を普通に見ると、沖縄は日本の南端のほうにあるが、地図をひっくり返して見てみると東アジアのほぼ真ん中に位置するのだそうです。
なるほど。

このように、見る視点を変えると今まで見えてなかったことが見えてくることがよくあります。
例えば、東西冷戦時代の二大大国であるアメリカと旧ソ連は、日本で通常販売されている地図では、日本が中心にあり、左上に旧ソ連、太平洋を大きく隔てて右側にアメリカという位置関係で認識しているため遠く離れているように感じますが、実は両国は隣どうしなのです。

地球儀などがあれば分かりやすいのですが、上からみると北極を中心に両国が向かい合っているのがよく分かります。
特に旧ソ連のチュクチ半島とアラスカとの間は、数十キロメートルくらいの距離でないでしょうか。両国が持つ島どうしの距離であれば数キロしか離れていません。
Google Earth などでもよく分かります。

視点を変えると面白いものが見えてきます。
実際にはお土産用扱いになっているようですが、南半球の国に行くと南極が上になっている地図もあるそうです。
これもGoogle Earth を使うと簡単なのですが、南半球を上にしたり横にしたりとぐるぐる回すと面白い形が見えてきます。
北や南というのは地球上の概念で宇宙から見たら上の下もないですからね。

「木を見て森を見ず」ということわざがありますが、
遠くから見る、近づいて見る、俯瞰する、見上げる、外から見る、中から見る、主観的に見る、客観的に見る・・・・
見る位置によって見えるものが違ってきますし、時にはまったく逆になることもあります。

あらためていろいろな視点で物を見ることの大切さを考えさせられました。

2011年1月18日 (火)

成功哲学

大学時代のある日、大藤くんという友人が、かなり読み込まれた感じの本を読んでいました。

「何読んでいるの?」

と聞くと、彼は、
「大藤家に先祖代々伝わる秘伝の書だよ」

と冗談を言いながら見せてくれました。

その本は「成功哲学」というタイトルの本で、現在は、書店に溢れるほどの種類がある自己啓発本の元祖のような本でした。
一言で要約するとしたら「思考は現実化する」という系統の本です。

大藤くんは、不思議な魅力を持っていて男にも女にも良くモテて、当時、馬鹿みたいにやっていた合コンでも、飲んでいる最中は、ほとんど話もしていない女の子(しかもいつもかわいい)と、お開きのタイミングになると二人で消えていくという羨ましい能力を持っていました。
「帰り際の魔術師」とか呼ばれていた記憶があります。

そんな、大藤くんが、秘伝の書と言う本ですし、「成功哲学」という魅力的なタイトルにも惹かれ、その授業の間、ちょっと借りて読むつもりがぐいぐいと引きこまれていってしまいました。

その日、大学からの帰り道、池袋の書店で買った「成功哲学」が今でも手元にあります。
読み込まれて、だいぶ擦り切れています。
その後、そこそこの数読んだ、成功指南本や自己啓発本と比べてもこの本を上回るものはほとんどありません。
と言うより、その後に出た本の多くがこの本の焼き直しといっても良いくらいですね。

今の自分の思考方法や行動スタイルが、この本にとても大きな影響を受けていることは間違いありません。

さて、この本の序章にある話をひとつ紹介しておきます。
このくだりでこの本に引きこまれていったような記憶があります。

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ある工場の製造ラインにある機械が故障してしまいました。
修理が始まって数時間たっても復旧しません。
ようやく、専門家が呼ばれてきました。
彼は機械の周りを五、六回まわって注意深く調べました。
ポケットからチョークを取り出すと、彼は機械のすみにの方に小さなバツ印(×)を付けました。
そして彼はバツ印(×)を目がけて力いっぱいハンマーで一打ちしました。
すると機械は無事に動き出しました。

数日後、この会社に、かの専門家からサービス料として200ドルの請求書が届きました。
「むちゃくちゃだ」と、経理係は怒りました。
ハンマーで機械を叩いただけで200ドルなんて(昔の200ドルです)
そこで彼は、請求書を送り返し、明細書を求めました。

すると次のような明細書が届きました。

サービスに関する明細書

機械をハンマーで打つ仕事・・・・・5ドル
打つ場所を探す仕事・・・・・・195ドル

大切なのはどこを打つかを知ることなのです!

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と結ばれている話なのですが、非常に示唆に富んだ話だと思います。

興味のある方は読んでみてください。
個人的にはとてもおすすめです。

残念ながら、私が買った方は廃刊になっているようです。

出版の権利関係の移転なのかと思いますが、現在はこの本が、内容を踏襲して内容も増えて出版されているようです。

最近では、居酒屋の和民の創業者である、渡邉美樹社長がやはりこの本に大きな影響を受けたということで解説本を監修したようです。

2011年1月 6日 (木)

名刺の通販を始めた頃の話

1998年の6月に、名刺をネット通販で作成販売する「アーティス名刺工房」というサイトをオープンしました。

サイトを立ち上げる少し前、前職では、かなりたくさんの人と名刺交換をしていましたが、名刺にHPアドレスが入っているのは超大手の会社の中でも一部、メールアドレスが入っている名刺も非常に少なく、入っていても会社の代表のアドレスがあるだけの、そんな時代でした。
ちなみに今では当たり前の携帯電話番号が入っていることも稀でした。

当時はまだ、インターネットで物を買うということ自体が一般的ではありませんでしたし、私自身もそれまで特にパソコンやインターネットに詳しかったわけでもありませんでしたので、正直それほど売れるとは思っていませんでした。

また、ネット通販を始めるにあたって相談にのってくれた先輩ショップの方(日本にネット通販のショップが10店舗くらいしかなかったころからやっていた、今となってはカリスマのような方)からも、

「池谷くんね。半年は売れないくらいに思っておいたほうがいいよ」

とも言われていたこともあり、
当分の間は、印刷をしたサンプルを手に飛び込み営業を主にして稼ぎ、ネットではおまけ的に売れてくれれば御の字くらいに考えていました。

ところが実際は、初月から1件の注文があり、翌月には倍増の2件(笑)といった具合で順調に増えていきました。
ちなみに、今では当たり前の「買い物カゴ」は当時設置することは非常に難易度が高いことでしたので、当然ついておらず、最初の注文はFAX(それも感熱紙で丸まってしまうよなやつ)で来ました。

そして当時はまだ、ネット通販、しかも商材が名刺というのも珍しかったこともあり新聞や雑誌がよく取り上げてくれました。
そんなこともあり、また多くのお客さんにご愛顧いただき、12年以上たった今では数万件ものお取引をいただくようになりました。

今の名刺には、メールアドレスもHPアドレスも当たり前のように入っています。
入れる内容は変わってきましたが、創業当初から変わらずご注文をくださるお客様もたくさんいらっしゃいます。

本当にありがとうございます。
またこれからもよろしくお願いいたします。

名刺の専門店 アーティス名刺工房

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