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2012年7月の1件の記事

2012年7月10日 (火)

賞与にみる大企業と中小企業の収益力

先月、6月は多くの会社で夏の賞与の支給があったものと思います。
当社でも月末に支給をしましたが、その際に賞与の世間相場がどれくらいなのかという話をしました。

私達の会社の本社がある静岡県では、静岡経済研究所というところが、毎年、県内民間企業の賞与支給額予想を発表しています。
それによると、今年の夏の平均は 35万2,900円前後とのことでした。
受給者の平均年齢のデータは無かったですが、国内の企業人の平均年齢は41.1歳(厚生労働省 平成21年賃金構造基本統計)なので、ほぼその年代の賞与であると考えられます。

さて、平均は35万円強ですが、これを会社の規模別に見ていくと一定の傾向があることが分かります。

従業員29人以下の会社では、25万8,600円と大きく下がる一方で、30人以上になると 40万7,700円と上がり、前述研究所の発表にはありませんでしたが、経団連などが発表する大企業の賞与では平均が60万円とか70万円にさらに上がります。

つまり、会社の規模と賞与の額の大きさは比例するということです。

そこで、なぜ会社の規模が大きくなると、賞与の支給額も増えるのだろうか、という素朴な疑問を持ちました。

昔から、大企業は安泰(昨今はそうでも無くなって来ましたが。。。)で待遇が良いというのが定説でしたがなぜそうなるのでしょうか。
高額の賞与を支給出来るということは、当然それだけの収益を上げているというでしょうから、なぜ大企業はそれだけの収益力があるのかというのがその答えにつながると思います。

いくつかの仮説を考えてみました。

1.大企業はブランド力があるため販売の値付け(価格設定)で高い値段を付けられる

2.大企業ゆえのスケールメリットで仕入れ等の原価や販管費を低減できる

3.大企業は安心や信頼ができるので、消費者が他社商品と悩んだ時も選ばれやすい

4.大企業は長年付き合いのある既存顧客がすでに多いため顧客開拓の費用を低減できる

5.大企業は業界におけるシェア(占有率)を持っているため価格コントロールができる

6.大企業は管理においても販売においても既に優れた仕組みやチャネルを作り上げているので、新たに作る労力が少なくて済む

7.大企業には、優秀な社員が多いだろうから一人あたりの収益力が高い

他にもいろいろとあるでしょうが、高い収益力の背景には規模や実績、ブランドといった総合力があるのは間違いないでしょう。

ただ、もう一つ重要な要因は「人」にあるのではないかと思いました。

もちろん、人の要因については 7.のように、かならずしも優秀な人が多いという事だけではないと思います。
私は、以前勤めていた会社(売上規模、数百億円の東証一部上場企業)の中や、法人営業のお客さんや取引先としてお付き合いしてきた大手企業でも、ものすごく優秀な人がいる反面、「高給をもらっているのだろうけど仕事は出来ないなぁ」とか「あまり仕事していないなぁ」という人も少なからず見てきました。

総体的に見れば大企業は、極めて高い就職競争倍率を勝ち残ってきた人によって構成されているわけですから個々のポテンシャルも高いのでしょうが、さらに大きいのはその配置にあるのではないかと思います。
つまり、その配置や組み合わせが上手なのではないか、ということです。

大企業では、その組織の大きさゆえに社員をそれぞれの仕事に専任化させていく傾向が強いと思います。
それが適材適所であるなら、その場所でその人が発揮する力はより大きいものになります。
(試行錯誤を繰り返してきた組織では、必要とする人材の上手な採用と、適材適所に人を配置したりローテーションしたりするノウハウも有していると考えられる)

人間は、弱みを並のレベルに引き上げるよりも、強みをさらに強くしていく方が、少ない労力で大きな成果をあげられるものです。
中小企業でも人員配置の工夫はできますが、人員の少なさゆえにその柔軟性は小さくなりますし、人事部のような専門部署を持っているところは少ないでしょう。

組織の強みは、集団における相乗効果にあります。
10の力を持った人が10人集まることで、100ではなく、120や150の力を発揮できるのが組織のあるべき姿です。
適材適所を実現出来る状況とノウハウを有していること、そして個人ではなく集団として乗算的な力を発揮できるノウハウを有していることが、規模が大きいほど高い収益を上げられるという大きな要因になっているのではないか、とそんなことを考えました。

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